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恐るべし、○○○の力!!

9/8(土)・9(日)の2日間、琵琶湖畔のホテルで開催されましたビジネスモデル構築合宿に参加してきました。
いろいろなビジネスをされている方が十数名参加され、2日間みっちりと講師の和仁達也さんのお話を聞いたり、自分のことを考えたり、参加者のお話を聞いて刺激を受けたりなど、濃くもあっという間の時間を過ごしてきました。
この合宿では、グループになって、自分の考えを話す場が何度もありました。1回目の話す場面の前に、講師の和仁達也さんから「 ”安心安全ポジティブな場” つくりをしてくださいね」と言われました。
これ、できてそうでなかなかできないですよね。
会社でもチームでも家で、ついつい ”不安危険ネガティブな場” になってしまうことってありませんか?

”安心安全ポジティブな場” とは、どういう”場”なのでしょうか?

会社のミーティングで考えてみましょう。

今日は月に1度の1ヶ月の成果報告会議。出席者は、部長・課長・各部署リーダーと担当者の全部で15人。一番最後に部屋に入ってきた部長は、眉間にシワを寄せ、少し機嫌が悪そうに見えます。部長の顔を見て、一気に緊張感が部屋中に漂います。そんな中、早速、各担当から報告が始まりました。1番目の担当者が報告を始め出すと、部長の顔はだんだん険しくなってきます。そして、担当者の話の途中でついに、

「おい、なんだこの成績はっ!!!全然だめじゃないかっ!!!1ヶ月間なにやってたんだっ!!!なんでこんな成績なんだっ!!!なんでなんだっ、言ってみろっ!!!」

担当者の顔は一気にこわばり、冷や汗まで出だしました。

「いや、あの、それは、つまり・・・」

「はっきり言えよっ!!!全然わからないだろっ!!!」

「申し訳ございません・・・」

最後は絞り出すような声で謝り続けました。この場の空気は凍りつき、この姿を見た他の担当者も青ざめています。
以降の報告は・・・みなさんのご想像の通りです。

このような光景、みなさんの職場で起こってないですか?
ここまでひどい状況はないかもしれませんが、極めて近い状況はあるかもしれません。
果たして、このような状況で、うまく報告ができるでしょうか?
まず間違いなくできません。私もこれに近い状況は何度も経験したことあります。部長から激しく突っ込まれると思うと、うまく話すことはできません。もしかしたら、真実を話すことができず、部長に怒られないために虚偽の報告をしてしまう可能性だってあります。
この場は、”不安危険ネガティブな場” です。この場を作り出しているのは、もちろん部長です。
では、どのようにすれば ”安心安全ポジティブな場” をつくることができるのでしょうか?
やはり、キーマンは部長です。

会の始まりに合わせ、部長が部屋に入ってきました。
「みんな、おはよう!今日の報告楽しみにしているよ!!!いつもありがとう!!!」
部長はいつも通り明るい笑顔です。
担当者の報告が始まりました。

「この1ヶ月間、目標達成に取り組み、100.6%を達成することができました。」

部長は笑顔で、うんうんと頷きながら聞いています。担当者は引き続き、

「A社・C社・E社に対しては、100%を大幅にクリアしました。しかし、B社・D社に対してはそれぞれ92%、90.5%と、100%を大幅に下回ってしまいました。」

少しだけ部長の顔色が曇りましたが、部長は笑顔で担当者に言いました。

「全体に大変すばらしい成績だね。1ヶ月間、本当にありがとう。お客様に一生懸命対応している君の姿を見ていて頼もしかったよ。しかし、B社とD社が少し残念な結果だったね。なにが原因なんだね?」

担当者が答えると、

「そうか、そこまで分析できていれば安心だね。B社とD社は、ウチにとって大事なお客様だ。君なら、今月はきっと目標を達成してくれると信じているよ。よろしく頼むよ。なにか困ったことがあったら、力になるからいつでも言ってきて。」

担当者は、笑顔でやる気に満ちた表情で報告を終わりました。

いかがでしょうか?
話すことに安心感があり、激し感情で叱責されることもなく安全で、プラス感情・プラス思考の空気に包まれる。
これこそ、”安心安全ポジティブな場” ですね。
これを誰が積極的につくるかと言いますと、最も影響力のある社長・役員・幹部・リーダーなどの方々です。
逆に、20人・30人が笑顔で ”安心安全ポジティブな場” をつくっていたとしても、社長が不機嫌ですと、その場は一瞬で “不安危険ネガティブな場” になってしまいます。
恐るべし、不機嫌の力・・・。

誰もが、”安心安全ポジティブな場” にいたいでしょう。
そのためには、一人一人が “安心安全ポジティブな 「心」” をつくることが大切ですね。

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