管理職育成について
管理職育成は、研修の翌日から始まる。
「知っている」を「している」に変える。現場での実践まで伴走します。
管理職育成について
なぜ、管理職研修をしても、
なかなか行動が変わらないのか
知っていることと、できることは違います。
できることと、実際にしていることも違います。
「勉強になりました」
「参考になりました」
「明日からやってみます」
と言う人は多いと思います。
そのときは、本当にそう思っているんです。
ところが、翌日仕事をするときはいつもと同じ。
一人でバタバタしている
モヤモヤしている
空気が悪くなっている
どう接すればいいか悩んでいる
研修で学んだことを、翌日からすぐ実践するのは難しいもので、
しばらくすると、学んだことも忘れてしまっています。
私は研修もしますので、研修が必要ないとは思っていません。
知らなかったことを知ったり、新しい考え方を学んだり、
自分のやり方を振り返ったりするには、とてもいい機会です。
ただ、研修を受けたからといって、すぐに行動が変わるかというと、
そう簡単ではありません。
知っている
できる
している
知っていることと、できることは違いますし、
できることと、実際にしていることも違います。
私は、管理職育成ではここがとても大事だと思っています。
多くの管理職は、何をすればいいかはわかっています
部下の話を聴いた方がいい。
仕事を任せた方がいい。
必要な注意や指導はきちんとした方がいい。
良いところを認めた方がいい。
よく言われることですが、多くの管理職は、やった方がいいことは知っています。
やり方も、ある程度のことは知っているでしょう。
それでも、なかなかできない人がいます。
たとえば、部下に仕事を任せられない人がいたとします。
では、なぜ任せられないのか?
自分でやった方が早い
以前に任せて失敗したことがある
部下に失敗させたくない
部下を信用しきれていない
必要な注意や指導をできない人も同じです。
嫌われたくない
パワハラと言われたくない
この人には話しにくい
どう伝えればいいかわからない
その逆で、きつく言い過ぎてしまう人もいます。
実は、かつての私がそうでした。
本人としては、部下のために言っているんです。
「仕事なんだから、これくらいできて当たり前だ」
「これくらい言わないとできるようにならない」と思っています。
でも、相手にはそう伝わっていません。
私も後になって気づいたことがたくさんあります。
だから私は、「言い方を変えましょう」「もっと仕事を任せましょう」と
方法だけを伝えても、それだけで変わることは難しいと思っています。
人によって、それまでの経験も違いますし、考え方も違います。
不安に感じることも、苦手なことも違います。
できない・変わらない理由は人によって違います。
管理職育成はトレーニング
私は、管理職育成は、知識を学んだらできるようになるものではなく、
継続することで身についていくトレーニングと同じだと思っています。
わかりやすい例を言います。例えば、ダイエット。
食べる量を減らして、運動を続ければ痩せるということは多くの人が知っています。
でも、知っているから痩せられる、というわけではありません。
やり続けるからこそ痩せることができます。
これは、管理職育成も同じだと思います。
研修で聴き方を学んだ。学んだから、話を聴けるようになるわけではありません。
翌日、実際に部下の話を聴いてみて、その翌日にも、その翌々日にも聴いてみる。
これを続ければ、部下の話を聴くことができるようになります。
研修で仕事の任せ方を学んだ。
学んだから、仕事を任せられるようになるわけではありません。
翌日、仕事を一つ任せてみて、その翌日にも、その翌々日にも仕事を任せてみる。
注意や指導ができない人なら、気になっていることを一つ伝えてみる。
きつく言い過ぎてしまう人なら、伝え方を少し変えてみる。
そして、もし、うまくいかなかったときは、どうだったかを振り返ります。
なぜうまくいかなかったのか、相手はどんな反応だったのか、次はどうするか。
そして、またやってみる。この繰り返しです。
その翌日からの方が実は大事なんです。
「研修をやった」で終わっていないでしょうか
ここで、あえて少し強く言います。
研修を実施すると、「管理職教育をやった」という形は残ります。
日程を決めて、講師を呼んで、管理職に受講してもらう。
アンケートを取れば、満足度もわかります。
でも、本当に知りたいのは、研修の満足度ではないと思うんです。
部下に仕事を任せられるようになったのか?
必要な注意や指導をできるようになったのか?
部下の話をきちんと聴くようになったのか?
女性や若手社員に、成長のチャンスを与えられるようになったのか?
経営者や人事の方には、ここを見てほしいと思っています。
一人でできないなら、一緒にやればいい
もちろん、研修で学んだことを自分で実践して、自分で振り返って、
変えていける人もいます。そういう人は、一人でどんどん実践すればいいと思います。
でも、全員ができるようになるわけではありません。
管理職は忙しいです。自分の仕事もありますし、数字も追わないといけないし、
トラブルも起きますし、部下から報連相も来ます。
研修を受けたときは、今すぐやってみようと思っても、
職場に戻れば目の前の仕事に追われて、
研修で学んだことの実践は後回しになってしまう。
だったら、一人でやらなくてもいいと思います。
一緒に振り返る「やってみてどうでしたか」と確認する
理由を一緒に見るできなかった原因を一緒に考える
次を一緒に決める「次はどうしましょうか」を考える
私は、それが伴走だと思っています。
私も、最初からできていたわけではありません
私は半導体エンジニアとして11年間勤務したあと、
女性比率約95%の惣菜チェーンに転職しました。
そこで店長を4年、統括マネージャーを12年務め、
16年間で500人以上の女性社員やパートスタッフのマネジメントに携わりました。
でも、最初から人を育てるのが得意だったわけではありません。
仕事を自分で抱え込んでいたこともありますし、
女性社員に仕事を任せられなかったこともあります。
自分では必要なことを伝えたつもりでも、
スタッフには伝わっていなかったこともあります。
若手社員を育てなければと思い、きつく言い過ぎたこともあります。
本当にいろいろな失敗をたくさんしました。
どうすればいいのか、考えて実践する中で、
一人ひとりと話すことが大事だとわかりました。
前職では年間100人以上と対話や1on1をしていましたが、
評価面談だけではありません。
店舗を回ったときに話したり、何か気になることがあれば少し時間を取って話したり、
相談があれば話を聴いたり。そのようなことを、ほぼ毎日していました。
だから、聴き方、任せ方、伝え方など、知識や技術を伝えることもできます。
ただ、それだけで人が変わるわけではないことも、自分の経験から言えます。
だから、一人ひとりに合わせて伴走します
支援を始めるときは、まず会社がどんなことで困っているのかを聞きます。
管理職本人の話も聴きます。
今どういう状況なのか。うまくいっていることはどんなことか。
困っていることはあるのか。部下との間にどんな問題・課題があるのか。
心配なことや不安なことはあるか。これまでどんな対応をしてきたのか。
話をしながら、まず一つ、実際の仕事の中でやってみることを決めます。
そして実践し、次に会ったときに、どうだったかを振り返ります。
できなかったからといって、決してダメではありません。
なぜできなかったのか、その原因を一緒に探って、次にどうするかを考えます。
そして、またやってみる。
この繰り返しです。
必要でしたら研修もしますし、職場を見た方がいいと思えば職場も見ます。
もちろん、経営者や人事の方とも話します。
管理職全員に同じことをするのではなく、
その人に必要なことを考えながら進めていきます。
人の行動は、そんなに簡単には変わりません。だから、時間をかけて一緒にやっていきます。
目指していること
「知っている」を
「している」に変える
私が管理職育成でやりたいのは、ここです。
部下の話を聴いている
仕事を任せている
必要な注意や指導をしている
困っているときには助けている
女性や若手にも、きちんと成長のチャンスを与えている
こういうことを毎日の仕事の中で続けていくことで、
少しずつ「育成できる管理職」になっていくのだと思っています。
研修をすることが目的ではありません。
管理職研修をしているけれどなかなか行動が変わらない。
部下に仕事を任せられない管理職がいる。
ハラスメントを気にして注意や指導ができなくなっている。
逆に言い方がきつくて困っている。
そのようなことがあれば、一度お話を聞かせてください。
まだ課題がきれいに整理できていなくても構いません。
今、職場で何が起きているのか。そこから一緒に見ていきます。