結果は本番前に○○○決まる?
6月22日に北海道・沖縄から始まった第101回全国高等学校野球選手権大会も残り1試合となりました。
出場3,730チームの頂点に立つのは、共に初優勝を目指す 大阪 履正社か、石川 星稜か。
当たり前ですが、地区予選からここまで無敗の両チーム。どちらが優勝してもおかしくない互角の力。
明日の決勝戦がとても楽しみです。
今日は休養日。
選手にとっては、昨日の試合終了後から明日の試合開始までとても長い時間を過ごすことになるでしょう。
一昔前は、休養日がありませんでしたので、準決勝が終われば、翌日の決勝戦に向けて休養と軽い調整を行い、すぐさま試合という流れでしたので、気を緩める時間はさほどありませんでした。適度な緊張感を保ったまま試合に臨めたことでしょう。
しかし、丸1日以上の休養がある最近は、決勝戦前の休養日のメンタルをどう持っていくかが試合結果に大きく影響します。
それを表すかのように、昨日の試合終了後の両校のコメントには大きな違いがありました。
履正社は、センバツで星稜に3安打 17三振の完封で完敗しました。そのときの星稜ピッチャーは奥川投手。履正社はその負けを悔しさに変え、打倒 星稜、打倒 奥川ということで、これまで練習を重ねてきました。
昨日の試合を終えて、履正社キーマンの1番打者 桃谷選手は、「リベンジして、全国制覇」とコメント。おそらく、他の選手もリベンジに燃えていることでしょう。
これに対し、星稜の林監督、山瀬主将、奥川投手は「最後まで楽しみたい」とコメント。
「リベンジ」と「楽しみたい」。
両校のメンタルは相反するものです。
履正社はもしかしたら、「勝たなければならない」という責任からプレッシャーを感じ、また、自分たちにプレッシャーをかけているのかもしれません。
「勝たなければならない」「優勝しなければならない」と、「ねばならない、ねばならない」と思い、今日の休養日もその意識で過ごしていると、明日は力を発揮できないかもしれません。極度の「あがり」の状態です。
一方、星稜高校。
こちらのメンタルは全く問題ありません。私のメンタルトレーニングの師である先生が、何年もの間、星稜高校のメンタル指導をされています。ちなみに、ベスト8まで勝ち上がった富山 高岡商業も先生がメンタル指導をされています。さらに、敦賀気比高校では、メンタル講習をされています。
星陵は、おそらく今日も先生がなんらかの指導をされるでしょうし、また、選手が自分たちで明日の決勝戦で最大の力が発揮できるようにメンタルを整えるでしょう。
実は、明日の結果は、昨日の試合が終わってから明日の本番を迎えるまでの間に80%決まります。
どんなに力があっても、本番で発揮できないと勝てないのです。極度に緊張してもダメですし、緊張がなくてもダメ。最適緊張状態と最大集中状態に持っていく必要があります。そして、本番中は、のびのび楽しくできた方が勝ちます。
これはみんさんの普段の仕事においても同じです。
大事な大事な商談やプレゼンがあるとします。何日、何週間もかけて資料を準備し、リハーサルもしました。明日の商談やプレゼンは、今後の会社に大きく影響するとても大事なもので、上司からも「大丈夫か、頼むぞ」と何度も言われています。あなたは、失敗してはいけないと、何度も何度も練習し、練習するたびに、「ここは違うな、もっとこうした方がいいな」と修正を加え、時計を見ると、「うわっ、もうこんな時間か。ヤバいな・・・」と思い始めます。結局、夜遅くまで資料の見直しや話す練習をし、ベッドに入っても緊張で何度も目が覚める。そして、緊張したまま本番を迎え、あまりの緊張でうまく話せず、最悪の状況に・・・。
他にも大勢の前で話をするとか、ピアノなどの発表会など、緊張する場面があります。このような場面では、普段は問題なくできるのに、いざ本番になると、極度の緊張で全く力を発揮できずに終わるなんてことが往々にしてあります。
試合に勝つ、プレゼンを成功させるためには、本番までにどのようにメンタルを作るかが大きなカギとなります。
そして、本番は、最善を求めつつ楽しむことです。
先ほども言いましたが、結果は本番前に80%決まります。
では、どのようにメンタルを作ればいいのでしょうか?
これは、SBT(スーパーブレイントレーニング)を学べば習得できます。講習会を開きました際にはぜひご参加ください。
明日の決勝戦、今からワクワですね!