「知っている」と「できている」は大違い
5月28日に初めてのセミナー「新入社員成長セミナー」を行いました。
定員12名のところ、なんと、8社様から13名の方がご参加くださいました。
また、社長様、人事ご担当者様などの方々がオブザーバーとしてご参加くださいました。
ご参加くださいました皆様、本当にありがとうございました。
初めてのセミナーでしたので、日程が決まったときから準備を行い、前日には事務所でのリハーサルとイメージトレーニングを行い当日に臨みましたが、やはり本番はなかなかうまくいきませんでした。メンタルトレーナーをしているのに、自分のメンタルの弱さが出てしまいました・・・。自分自身をもっとメンタルトレーニングしなければいけませんね。
それでも、ご参加くださいました方々は最後まで元気に受講くださいました。
受講後に書いていただいたご感想には、嬉しいお言葉も書いてくださいました(受講された方々のご感想はコチラ)。本当にありがたいです。
逆に厳しいお言葉もいただいておりますので、それについては改善を行い、次回のセミナーにつなげたいと思います。
当日のスケジュールはこんな感じです。
0.オープニング
全員の顔と名前を覚えるゲーム
研修の意味
1.”働く”とは?(”働く”ことに対する動機付け)
2.感謝について
3.夢・目標について
ウォーミングアップで行いました全員の顔と名前を覚えるゲームは盛り上がりました!
自然と拍手が起こったりして、ご参加いただいた皆様の一体感が出来上がりました(まいぷれ新居浜の記事をご覧ください)。
また、「夢・目標について」の中で行いましたジグソーパズルを作るグループワークもかなり盛り上がりました。
各テーマについて、私が話すこともありますが、半分以上はディスカッションをしたり映像を見たり。自分の考えや思いを伝え、共有・共感して。普段あまり考えることがないテーマですのでディスカッション中に発言が途絶えてしまう場面もありましたが、大切なことをあらためて感じ取っていただけたのではないかと思います。
今回のテーマと内容は、全てが私のオリジナルではありません。私がこれまでいろいろなセミナーや研修で学んだこと、本を読んで学んだこともたくさん取り入れています。もちろん、メンタルトレーニングの手法も取り入れています。
ですので、受講者の方々の中にも同じような話しを聞いたことがあったという方がいらっしゃいました。
今まで知らなかった新しいことを学べると思って来られた方は、もしかすると期待はずれだったのかもしれません。
私がみなさんに伝える内容はごくごく普通のことです。
例えば、
働くとは人のために動くこと、人から必要とされること
ゴミ拾い、トイレ掃除など良い習慣を身につけよう
両親に感謝しよう
いつも笑顔でいよう
良い言葉を使おう 良い表情でいよう 良い動作をしよう
のようなことです。
今回は参加料をいただいておりませんが、有料であった場合、「そんな当たり前に知ってることを聞くためにカネ払ったんじゃないわっ!」と怒られるかもしれません。
でも、よく考えてみてください。
このような当たり前に知っていること、あなたはきちんとできていますか?
カンペキにしていますか?
「私はできている」という方は大変すばらしい人格者です。疑ったりして、大変申し訳ございませんでした。
しかし、このような方は本当にごく一部の方で、ほとんどの方はできていないことがあるのではないでしょうか?
私自身、講師という立場でありながらできていないことが山程あります。
挨拶も自分から進んで全員の方にできているかと言われればできていませんし、いつも笑顔ではありません、ゴミを拾わないときがあります、靴を揃えないときがあります、返事をしないときがあります、人の悪口を言うときがあります、マイナス言葉を言うときがあります、ありがとうを言わないときがあります、ごめんなさいを言わないときがあります。他にもたくさんあります。
小さい頃から両親に挨拶しなさい、靴揃えなさい、返事しなさいなど、口酸っぱく言われてましたができていませんでした。
もちろん、全てのことがどんなことかということを知っていますし、した方が良いことはもちろん知っています。
でもできていません。なぜなんでしょう?
いろいろな理由はあるのでしょうが、それらに対する意識と優先順位が低いのでしょうね。で、「別にしなくてもいいわ」となるのです。
でも、間違いなくした方がいいのです。自分も気持ち良いし、周りの方々も気持ち良くなりますから。
それでもできていないので、親や上司に注意されてできるようになったり、セミナーで聞いたり本を読んであらためて「ちゃんとしないと」と気付いてできるようになるのです。
「知っている」と「できている」は大違いです。
知らなくて、できていなければ許されるでしょう。しかし、知っているのにできていないのはタチが悪いです。
だから私は、自分自身に言い聞かせるためにもセミナーや研修でこのようなことをお話しします。
話しているからにはできていないと信用されません。繰り返し繰り返し何方かの話しを聞き、本を読んだりしてあらためて気付き、自分が話すことで意識付けを行っています。
仕事に必要な技術は、繰り返し行えば身につきます。
しかし、人として大事なことはなかなか身につきません。ですから、いろんな場面で気付くチャンスを得て、意識を高くし、習慣にしていく必要があるのです。
若いうちはまだ上司や先輩が教えてくれたり、注意してくれたりします。しかし、年を取ったり、役職が上がっていくと教えてくれたり、注意されることはなくなります。
だからセミナーや研修などで気付くことが大事なのです。
私はこれからもこのようなことを伝え続けていきます。
みなさんが幸せになるためにも、自分自身のためにも伝え続けます。