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「喜ぶのは30分だけ。次に切り替える。」

9/28(土)、私は静岡県島田市に行きました。
掛川で新幹線を降りて在来線乗り場に向かうと、そこには、赤いジャージーを着た多くの人々が!
そう、日本VSアイルランド戦のキックオフ4時間前だったのです。
その中には、ひときわ身体が大きい緑のジャージーを着た一行もいました。
仲良く並んで電車を待っていたのがいい気持ちにさせてくれました。
いつもはとっても静かな島田駅にも多くのサポーターがいました。
そんな中、私は、SBT(スーパーブレイントレーニング)の総本山である株式会社サンリ本社で、臼井グランドマスターコーチのSBT3級ライセンス講座、翌日のSBT2級ライセンス講座を受けるために静岡県島田市へ行きました。
私はSBT1級コーチなのですが、臼井コーチの講座を受講することで、晴れて2級・3級のライセンス講座を開講することができます(近々に開催予定をお知らせします)。
せっかく静岡に来たし、こんな機会めったにないからラグビー観たい!と後ろ髪を引かれながらサンリに向かいました。
帰りのタクシーの運転手さんに勝ったことを聞いて喜んだ、にわかファンの私でした。

その日の夜のニュースで試合の模様を観ました。すばらしい試合でした!
田村選手、福岡選手のコメントもサイコーでした。
どの選手も勝利の余韻に浸っている中、冷静だったのはリーチマイケル主将。
主将でありながらの途中出場で悔しかったと思います。しかし、体を張った闘志あふれるプレーで「リーチが入った途端に雰囲気が変わった」とジョセフHCが言うように、その後の逆転に繋がりました。
試合を終えたリーチマイケル主将は、「喜ぶのは30分だけ。次に切り替える。」と冷静なコメント。
これこそが、日本ラグビーの強さだと思います。

今回の目標はベスト8です。
前回のワールドカップでは3勝しながら決勝トーナメントに進めませんでした。その悔しさを晴らし、ベスト8という目標を達成し、応援、支えてくれた方々に恩返しをするという目的があります。
決して、世界ランク2位のアイルランド(先日まで1位で、本日現在4位)に勝つことが目標ではありません。
あくまでベスト8なのです。
アイルランドに勝ったことをいつまでも喜び、「俺たちは強い!もう、負ける気がしない!」と思っていると、気が緩んでしまい、次のサモアに負けて決勝トーナメント進出が危うくなります。
だから、リーチマイケル主将は「喜ぶのは30分だけ」と、気持ちを切り替えて、メンタルスペースを防いでいるのです。実は最大の敵は強豪ではなく、メンタルスペースなのです。
これは、どのスポーツでも起こりえます。予選で今まで一度も勝ったことがない強豪に勝つと、全ての試合に勝った気持ちになり、その後は連敗してしまうということがよくあります。周りの喜び方もハンパありませんので、それが選手にも移ってしまい、メンタルスペースになるんです。メンタルスペースの状態で負けてしまうと、いつものプレーができなくなり、調子を戻せないまま終わってしまいます。

アイルランドに勝ったことでトップ通過の可能性が高まってきましたし、日本中期待していると思います。
テレビでも連日の特集で、解説者も「日本は強い」の連発です。
しかし、ここは敢えて、厳しい目で見てほしいものです。喜びたい気持ちは当然分かります。しかし、日本が今後も快進撃を続けるためにもマスコミの報道も控えていただいて、逆に、サモアの凄さを報道してもらえると、応援側も気が引き締まり、応援者のメンタルスペースも防げるのではないかと思います。
とは言え、選手は強靭な精神力で、もうとっくに切り替えができていると思います。
10/5まで、そっと見守りたいですね。

それともう一つ嬉しいことが!

SBT(スーパーブレイントレーニング)の指導を受けている競歩の鈴木雄介選手がドーハ世界陸上50kmで金メダルを獲得しました!
これで、東京オリンピック出場も内定しました!
おめでとうございます!

金メダルを獲った29日に2級講座を受けたのですが、鈴木選手に指導をされた臼井グランドマスターコーチは、ラスト1kmは涙が止まらなかったそうです。
講座の冒頭で、臼井コーチから鈴木選手の金メダルまでの過程をお聞きしましたが、私の想像を遥か遥か超える壮絶なものでした。
鈴木選手を金メダルに導いたSBTの凄さをあらためて感じた出来事でした。

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