日本に必要な「コーチ」という存在
先週月曜日、NHKで放映されました逆転人生に
荒木香織さんが出演されました。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、
スポーツ心理学者(メンタルコーチ)で、
2015年ラグビーW杯で日本ラグビーの歴史を変えた
南アフリカを破ってのベスト8に輝いた際の
影の立役者です。
五郎丸ポーズを考えた方と言えば
ピンとくるでしょうか。
余談ですが、五郎丸ポーズは祈りを捧げているわけではありません。
日本中の子どもたちが真似をしていましたが、
あれはポーズではなくルーティーンです。
ルーティーンとは、心を整える動作のこと。
イチローさんも打席に入る前は必ずしていました。
五郎丸さんは、右手でキックの弾道をイメージし、
そして、集中し、ボールまで同じ動きと歩数で
蹴るという一連の流れです。
それはさておき、
荒木さんが出演されたことで、
メンタルコーチという職業を世の方々に知っていただいたことは、
SBT1級コーチ(メンタルコーチ)の私としてはすごく嬉しいです。
もっともっと、メンタルコーチという存在が
必要になると私は思っています。
スポーツの世界では、メンタルコーチに限らず
「コーチ」と呼ばれる方が必ずいます。
それは、プロだけでなく、
スポーツ少年団にも必ずいます。
子供たちのチームですらコーチがいるのに、
なぜ、会社にコーチはいないんでしょうか?
これ、めちゃくちゃ不思議じゃないですか?
そもそも「コーチ」ってなんなんでしょう?
「コーチ」と言えば、ブランドの「コーチ」。
この「コーチ」のロゴはなにか知ってますか?
そうです。
馬車です。
人を安全に目的地まで連れて行ってくれる馬車を
「コーチ」と言います。
欧米では、電車やバスも「コーチ」と呼ばれているとか。
ブランドの「コーチ」は、大切な物を運ぶときに使ってほしい
との願いを込めて「コーチ」という名前にしたそうです。
これが語源で、人を正しい方向に導く人を「コーチ」と
呼ぶようになりました。
アメリカでは殆どの企業にコーチがいます。
個人でもコーチを雇っている人がたくさんいます。
でも、日本は、精神論や根性論など
「背中を見て盗め」的な考えがまだまだありますので
人がなかなか育ちません。
人口が減少し、採用にかなり困っている現実、
さらに入ってもすぐ辞める、
いつまでこんなことを繰り返すのでしょうか?
こんな時代だからこそ、
会社を正しい方向に導く役目のコーチが
必要ではないかと思います。
何度も言いますが、
スポーツ少年団にはコーチがいます。
でも会社にはいません。
会社こそ、コーチが必要です。
10年後には、どの会社にもコーチがいるように
なっていると私は思います。
そのコーチ、
特にメンタルコーチが今以上に必要になってきます。
なにをするにもメンタルが大事です。
今の時代、メンタルは最重要。
メンタルが壊れてからケアしても遅いんです。
アスリートは、それが最重要と知っているから
メンタルコーチを必要としています。
私たちも同じで、いつもハイパフォーマンスを
発揮するためにはメンタルコーチが必要なんです。
今すぐでなくても構いませんが、
会社の永続・発展のために、
経営者さん含め、社員さんのメンタルアップを
考えられてはいかがでしょうか?